MINORI CHIHARA
CALENDAR 2020

2020年カレンダーのテーマは〈Movie〉。書き下ろしのショートストーリーと連動したビジュアルで、茅原実里が6人の女に。
〈Movie〉というテーマのもと、カレンダーのために6つのショートストーリーが書き下ろされた。デビューしてから15年、声優としてあらゆるキャラクターを演じてきた茅原実里が、そのストーリーに登場する6人の女を演じる。声優、アーティストとして、表現者として、第一線で活躍する茅原実里が、カレンダーのなかで、あらたな表現に挑戦する瞬間を収めた一つひとつのカットは、ハリウッド級のクオリティ。ビジュアルの美しさに加え、うら側に潜むストーリーまでも楽しむことができる、業界初の新感覚カレンダー。
  • アーティスト 
    茅原 実里
  • クリエイティブプロデュース 
    黒瀬 和太塁(ROM SHARING)
  • アートディレクション&デザイン 
    大浦 祐介(Unitegraphica)
  • ライティング 
    春陽 漁介(Theatre company 5454)
  • フォトグラフィー 
    宮脇 進(Progress M)
  • ヘアメイク 
    清水 恵美子(maroonbrand)
  • スタイリング 
    谷口 美夏(KP STYLE)
  • アーティストブランドマネジメント 
    宍戸 菜保(HoriPro International)

ORDER

  • 卓上タイプ|210×150mm/全7ページ
  • 壁掛けタイプ|728×515mm/全7ページ

STORY

  • Jan. - Feb.
    Coffee & Jewelry

    ニューヨークのイースト・ヴィレッジの一角に、白い煉瓦造りの外装に赤い扉が目印のカフェ『spoon』がある。そこでアルバイトをしているのが、28歳のメアリー。20歳の頃に都会の暮らしを夢見て田舎から出てきた。しかし、ドラマで見ていたようなオシャレな友達とのパーティも華やかな恋愛も程遠く、ただただ生活をする為だけに『spoon』で働き続けてもう8年が経ってしまった。

    「こんなはずじゃなかったのに!」

    心の叫びは、口から溢れ店内に響く。驚く客の目に気づいたメアリーは、赤らめた顔を隠しながらコーヒーを淹れる。
    そんなある日、近所のマダムや老夫婦で賑わう『spoon』に、一流企業のエリートサラリーマンのコリンが、高そうなスーツに身を包んで現れた。メアリーは注文されたコーヒーを、いつも通り丁寧にドリップする。

    コリンは、コーヒーを飲み干すと、メアリーに歩み寄り声をかける。

    「もしよければ、この美味しいコーヒーを毎日淹れてくれないかい? 僕の為だけに」

    コリンから手渡された5ドルと突然の告白。そして、地味で平凡だったメアリーの日常は、セレブな生活へと一変する。

    高台にそびえ立つ、プール付きの豪華な一軒家。週末には、盛大なホームパーティ。ブランド品に身を包み、ニューヨークの街を闊歩する。左手の薬指にはコリンとの婚約指輪が光り、まさにドラマの世界に飛び込んだかのような毎日だった。しかし、メアリーの振る舞いは徐々に横暴になっていき、ついにはコリンから見放されてしまう。

    「せっかく幸せな日々を掴んだのに、どうしてこうなっちゃったの……?」

    途方に暮れたメアリーは、久しぶりに『spoon』を訪れる。店には、一人で働くオーナーのジョンの姿があった。気まずそうに店の前をウロウロしているメアリーを見つけたジョンは、しゃがれた声で笑いかける。

    「メアリー。君は夢のような生活を手に入れた。だけど、夢は夢のままの方が良いこともあるのかもしれないね」

    メアリーは、身に付けていた宝石を外し、自分のために丁寧にコーヒーを淹れた。
  • Mar. - Apr.
    FLYING FOREST

    エレノアは、休暇を利用して、両親とスコットランド北部のグレンコー渓谷でハイキングに訪れていた。湖を眺めるエレノアは、安らかな表情で呟く。

    「綺麗なところね」

    エレノアは、幼少期から不思議な力を持っていた。エレノアが森に足を踏み入れば、木々がざわめき、蝶がエレノアを取り囲む。まるで自然が呼応するような奇妙な力を持つエレノアに友人はいなかったが、それでも優しい両親に支えられながら社会に生きている。

    そして、休みの日にはこうやって自然の中で過ごし、木々や風、蝶との会話を楽しむ。

    「私ね? たまに思うことがあるの。私は、生まれる場所を間違えちゃったんじゃないか、って」

    ふと気づくと、エレノアは大きな霧に包まれている。両親の名前を呼ぶが返事はない。不安になったエレノアは、深い霧の中を夢中で走る。

    突如視界が晴れる。そこには、色鮮やかな無数の蝶が舞い、青々とした木々が風に揺れている。グレンコー渓谷とは明らかに違う。映画でも写真でも絵画でも見たことのないような彩りの森が広がっていた。

    すると、どこからかエレノアを呼ぶ声が聞こえる。エレノアが振り返ると、そこには緑色のローブで身を包んだ老人が立っていた。エレノアは、ここが何処なのか問いかける。すると老人は笑顔で答える。

    「ここは、“FLYING FOREST”。空を舞う生き物の楽園だ。そして、エレノア。みんなが君を待っていた」

    突然の言葉に混乱するエレノアは、老人に帰り道を聞く。しかし、老人は悲しげに首を振る。魔法の世界である“FLYING FOREST”は、本来は誰もが自由に行き来できる場所であったが、魔力が弱まり、現世との繋がりが薄くなっていた。老人は、エレノアに助けを求める。森を救うのは、エレノアが持つ魔力なのだ。

    「私にそんな力があるわけない……」

    困惑するエレノアを、無数の蝶が取り囲む。それは、エレノアが“FLYING FOREST”に命を宿せる証拠でもあった。

    そしてエレノアは、助けを求める声に導かれ、森と自分自身を救う旅が始まる。
  • May - June
    The Sitter

    ライリーは、サンフランシスコでベビーシッターをしている。テキパキとした仕事ぶりに加えて、常に笑顔でいる穏やかな性格から子どもに好かれる面もあり、顧客からの信頼は厚い。

    休日のライリーの元へ、迷彩服に身を包んだ男がやってくる。

    「久しぶりだね。新しい仕事は順調かい?」

    ライリーには隠していることがある。陸軍特殊部隊に所属していた過去があるのだ。戦場で愛する人を亡くしたライリーは、戦争を憎んだ。そして、軍を抜け、平和な生活を求めた。

    元同僚は、軍に戻ることをライリーに提案する。

    「私は戻らないわ。それに、今の仕事だって国を守る役目でしょ?」

    たくさんの子どもたちの成長を見守る仕事に、ライリーは大きなやりがいを持っていた。

    そんなある日、ライリーの評判を聞いた富豪ケビンから、オファーが入る。

    「大きなお家……。使用人がいそうなものだけど……どうして私なのかしら」

    ケビンからの依頼は、こうだ。

    「私が不在の一ヶ月の間、息子のトーマスの面倒をみて欲しい。食事や掃除などは使用人に任せて構わない。君はただ、一ヶ月の間、トーマスから離れないでくれ」

    ライリーは、不思議なオファーに首を傾げたが、言われた通りトーマスと生活を共にし始めた。そして、すぐにそのオファーが普通の仕事ではないことがわかる。

    トーマスのシッターを始めて三日目。大きな爆発音で目を覚ましたライリーは、トーマスを抱きかかえ、地下シェルターへ逃げ込んだ。そこには、ケビンからの手紙があった。

    ライリーへ
    トーマスは、この国の大きな秘密を握っている。私はそれを公表する為にドイツにいる。それは、今も尚続く戦火を食い止めるものだ。アメリカは、様々な手でトーマスを狙ってくるだろう。どうか君の力で守ってくれ。トーマスが、この国の未来を担う、一筋の光だ。
    ケビン
    平和な世界を信じるライリーは、一人、トーマスを守る戦いを始める。
  • July - Aug.
    Chinese-Hi

    中国広東省の小さな村にあるカンフー道場は、今日も子どもたちの笑い声が溢れている。そんな道場を営むのは、中国武術の世界でその名を知らぬ者はいないとされる、伝説的な使い手ワン・スーチ。そして、ワンの孫娘であるリン・スーチの二人。
    ワンの元で鍛錬を重ねてきたリンの強さは、岩をも砕くハイキックが物語る。

    そんなある日の道場。イェンと名乗る男がならず者を引き連れて現れる。手練れの門下生が次々と倒れ、道場を荒らすならず者たち。ワンは、勇敢に一人立ち向かうが、妖術を操るイェンに為す術もなくやられてしまう。

    イェンの高笑いが不気味響く。

    「老いぼれた英雄なんぞ、俺の足下にも及ばぬわ!」

    そして、イェンは道場の奥に祀られている木箱から、一枚の地図を奪い去る。

    リンに抱き抱えられたワンは、息も絶え絶えに語る。

    「リン……。あの地図は、先祖代々守っている秘宝の地図じゃ……」

    —— 秘宝? それは一体なに?
    「それはそれは恐ろしいものだ……。悪い者たちの手に渡ってしまえば、この世は終わりじゃ……」

    —— そんな……。
    「リン、奴らを追うのじゃ。そして、秘宝を守るのじゃ」

    リンは、道場にそんな大事なものが隠されていたことに戸惑いながらも、道場の中でも選りすぐりの門下生を引き連れ、イェンを追ってチベットへ向かう。

    連なる山脈の中、次々と送り込まれる刺客に、イェンに追いつくどころか、身を隠すところまで追い込まれてしまうリンたち。そんな時、一人の老人が現れる。老人は、過去ワンと共に戦った英雄フェイホンであった。フェイホンは、イェンの妖術に対抗すべく、リンの修行を始める。

    一方イェンは、秘宝を手に入れていた。秘宝には、この世界の強さを掌握する力が宿っているという。

    異様な力が漲っていくイェンに、リンは、怯むことなく、世界を守る為、ハイキックを繰り出す!
  • Sept. - Oct.
    牡丹

    近日公開
  • Nov. - Dec.
    ERASE

    近日公開